2月16日(金) ノルウェー アイスコンサート

ノルウェー アイスコンサート 楽器公開製作|ノルウェー アイスコンサート 本番                 
●ノルウェー アイスコンサート 楽器公開製作
2月16日(金)・17日(土)に開催されるノルウェー アイスコンサートに向けて、雪がちらつく2月14日(水)午前10時より、アイスコンサートで使用する氷の楽器公開製作が行われました。
ノルウェー出身のTerje Isungset(テリエ・イースングセット)氏(左写真)が、これまで数回にわたって開催してきたアイスコンサート。
日本で行うのは今回が初めてということで、公開製作の場には、たくさんの取材人(右写真)が駆けつけていました。

ドリームステージ前に作られた仮設テント内には、30個以上はあると思われる氷の柱(右下写真)が、美しい音楽を奏でる楽器に変身しようと、その出番を今か今かと待ち構えているように見えます。
Terje Isungset(テリエ・イースングセット)氏は、パーカッション・プレイヤーとしてステージで活躍する一方、氷で製作した楽器を使用したコンサート活動でも知られるアーティスト。
25歳からドラム演奏を始めた彼が、氷の音の素晴らしさに出会ったのは2000年のこと。
「凍っていた滝を叩いてみたら、とても素晴らしい音が出たんだ。この出会いは、【私】ではなく、【楽器】が私を見つけてくれた、と言った方が正しいね。演奏するときは、理性を働かせずに【無】の状態を保つように心がけているよ。自然に身を任せていると、音が天から降ってくるんだ。まるで、何ものかが僕を通して音を奏でているように感じるよ。」と、身振り手振りを交えて語ってくれたテリエ。
自然から生まれた音との偶然の出会いが、アイスコンサートを始めるきっかけになったようですが、普段から自然を愛し、自然に感謝する心を忘れずにいた彼に対して、神様が必然の出会いの場を作ってくれたのかもしれません。
氷の楽器製作は、楽器を吊るすスタンドやサポートテーブルの製作から始まります。
この製作を全面的に協力して下さったのは、苫小牧市内の氷専門店「アイスセンターなかの」。
「楽器製作のための氷柱作りは初めての経験。テリエ氏の氷の楽器は、いつもなら凍った湖の氷を切り取って使用しているようですが、支笏湖は不凍湖のため、楽器作りに必要な透明で気泡の入っていない氷を作る必要がありました。重さ135kgの氷柱1本作るのにかかるのは48時間。それでも、この氷からキレイな音色が聞けるとあれば、氷柱作りも土台製作もはかどるね。」と、中野社長(右写真)。
切り分けられた氷を手にし、ナイフで削っていくテリエ(左写真)。
すると、みるみるうちに透明感が増し、まるでクリスタルのように氷が輝き出しました。
これは、テリエ・マジックなのでしょうか。
削った氷をゆっくりと眺め(右下写真左)、耳元にあてて指で氷を叩く(右下写真右)と、我々の耳には風の音にまぎ
れてしまい聞こえなかったものの、彼の耳そして心にはしっかりと美しい音色が響いたようです。
こうして中野社長が作った氷から、美しい音を最大限に引き出すための最適な形を探し出した後、本格的な楽器製作に入ります。
この日は、ノルウェーに留学経験のある東海大学の学生(左写真)も駆けつけ、ノルウェー語で楽しそうに会話をしていました。
東海大学の皆さんは、当日本番までいろいろとお手伝いをしていくそうです。

「自然がいっぱいの支笏湖、そしてこの氷濤まつりは大変美しいですね。自然の素晴らしさを最大限に活かして楽しんでいるのが良く分かるよ。氷の楽器の演奏は、マイナス10度〜マイナス20度くらいの気温がベストだから、ここ支笏湖は最適の場所と言えるね。気温が高いと音が水っぽく聞こえてしまうんだけど、ベストの気温の時は音域の広い、深く響く音が氷から出るんだ。私はノルウェーでマイナス33度の中、アイスコンサートをした経験があるから寒いのはへっちゃらなんだ。」と、テリエ。
テリエ氏に同行して、今回初来日した奥様(右写真)は、「ここ支笏湖は、“beautiful!”の一言に尽きるわ。さっき向こうにある滑り台で楽しんできたのよ。あとでゆっくりと他の氷像も楽しもうと思うわ。今回のアイスコンサートが皆さんの心に良い思い出として残ってくれると嬉しいわね。」と、話して下さいました。
アイスコンサートの開催について、丸駒温泉旅館総支配人 佐々木義朗氏(左写真)は、「今回のアイスコンサートは、ノルウェーが千歳市と友好親善都市であるということ、また昨年度の氷濤まつりでノルウェー大使館のカーリ・ヒルト参事官から『ノルウェーに、氷で作った楽器を使ってコンサートを開く素晴らしいパーカッション・プレイヤーがいるんです。』と、テリエ氏を紹介して頂いたことがきっかけとなりました。そして、生涯学習や文化芸術など、まちづくりに繋がる企画を支援する<みんなで、ひと・まちづくり基金>の事業として、今回の開催が決定したのです。アイスコンサートは、日本では初の試みだということで、新しい文化が支笏湖から発信できることを大変光栄に思っています。テリエ氏は、自然と調和した音楽を愛し、環境をとても大事にする方です。実際にお会いして、まだ間もないですが(テリエ氏は、楽器公開製作の前日に千歳入り)、既にとても良い関係を築けています。私と年齢が近いこともあって、話がしやすいというのも嬉しいですね(笑)。」と、話して下さいました。
16日(金)・17日(土)に行われるアイスコンサートに向けて、天候や気温と上手く付き合いながら続けられていく楽器製作。
果たして、どんな楽器が誕生し、そしてどんな音色を聞かせてくれるのか、大変楽しみです。
アイスコンサート本番の模様は次のページをご覧下さい。
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